羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

Marantz CDA-94 改造案

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さて、333ESDと比較してみるとCDA-94は内部の回路インピーダンスがかなり低いのに気づきました

 

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これが333ESD出力回り
細かい定数は抜きにして
20kΩのHPボリュームに27kΩをシリーズに入れてるので47kΩ
これにアンプの入力インピーダンス47kΩ
デッキを1台繋いでさらに47kΩがぶら下がると都合16.6kΩ

これが普通の構成です
※デッキ3台とかの屁理屈は考えません

これが多機能なCDA-94になると・・・

 

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赤丸のところ
ローカットフィルターが組まれてます
前段含めると複雑なんですがここだけで見ると1.6Hz位のフィルターですがそれ以上の周波数では単なる10kΩの負荷

右側のメインボリューム
コレが意外と低くて10kΩ

これだけじゃないんだな

 

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ヘッドフォンボリューム
ここも周辺回路は考えずに10kΩ

ここまでで3.3kΩまで下がりますが

 

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固定出力端子にもローカットフィルター組まれてる
しかも1.5kΩと100μF

ここだけで見ると1Hzのフィルターですがそれ以上の周波数では1.5kΩの負荷

内部だけで大雑把に1kΩの負荷
ホントはバランスアンプ、反転アンプ、32k用フィルターモジュールもぶら下がるのでもうちょい低い、あくまで概算っす

これにアンプとデッキがぶら下がると大体960Ω
これはモードに関わらずD/Aの2段目の5534に常に繋がります

もちろんNJM5534は600Ω負荷もへっちゃらですが軽負荷と重負荷は同じじゃない

オペアンプの終段の動作条件は違うし交流等価回路で見ればデカップリングコンデンサの動作条件も違ってきます

 しかしなんで厳重にローカットフィルター入れるんだろ?

ポップノイズ対策くらいしか思いつかない

まずはこのローカットフィルターをジャンプして内部の負荷を5kΩに変更

 

もう一つがDEMフィルターコンデンサ
これは0.1μFに交換予定でしたが品種はルビコンのPPSにします

銘柄と材質的にWIMAは魅力的でしたが測定値と外観のばらつき見ちゃうと付ける気無くしました

 

そういえばネットでCDA-94を魔改造してる人は固定出力だけ使い残りは外してました、そして外せば外すだけ良くなるとも書いてました
そりゃそうだよね、これだけの負荷がぶら下がってるんだから

 

つづく

 

 

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