羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

AudioSource LS-1Aのネットワークを考えるっす ①

ちょいと中域に硬さが残るLS-1Aであります

先日LS-1AとLS-1040のウーハー単体で聞き比べたとき中音域の質に多きな違いがあることを体験しました

LS-1Aの場合はきっちりとハイカットした方が良さそうです

今までは漠然とネットワークを改変していましたが単体ヒアリングの経験からもう少し深く考える様になりました

例えば2kHzで6㏈/Octでクロスさせると

クロス点(2kHz)では-3㏈
1オクターブ上、4kHzでは-9㏈
落としたい3kHzでは約-6㏈

-6㏈しか落ちないのでは全然足りない、しっかり聞こえます

12㏈/Octでハイカットすると

クロス点(2kHz)で-6㏈
1オクターブ上、4kHzでは-18㏈
落としたい3kHzでは約-12㏈

これならまだ聞こえるとはいえ十分な減衰量と思われます

よって-12㏈で組もうと思います

余談ですが英国製SPは18㏈落としなど複雑なネットワークを組むことが知られていますが繋がりを詰めるのに必要な回路なんでしょうね

 

次がコンデンサの値

ツイーターは12㏈/Oct落としのローカットフィルター組んでます

クロス点を2kHzに設定する場合必要な容量は5.3μF
搭載されているコンデンサは4.7μF
黄昏ぱんだ様が調べたLUXMAN S-5の日本製コンデンサは4.7μ表示の実測5.3μ

AudioSourceのLS-1Aの韓国製と思われるコンデンサは4.7μ表示の実測5.3μ

必要な5.3μに対し日本製も韓国製も同じ実測値
これって偶然?

よく電解コンデンサの値は大きくて当たり前など言われ昔はその通りの製品も多かったのですがそれは大容量品の場合

小容量品は昔からかなり正確です

回路の詳細は端折りますが100μが必要な回路に200μ入れても支障がないことが多いですが1μが必要なところに2μ使うと問題となる事が多くなりますから

すると想像ですがこんなパターンもあるかも

セットメーカー:5.3μ納品してちょ
部品メーカー:作れるけどスリーブは4.7μ印刷のしかないからそれでいい?
セットメーカー:OK

そう考えると必要な5.3μに対しメーカー違いの2製品の実測値が合う事に辻褄がつきますね

あくまで想像だけど

 

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LS-1Aのコンデンサ
HS-PROCON
検索しても引っ掛からない

と拙いながらも僅かにグレードアップした考察から2kHzクロスの12㏈/Octのネットワークを作り直します

 

続く

 

 

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