羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

Victor DD-5型 ②

DD一桁シリーズの持病は2つあります

・DDモーター基板のコンデンサー劣化
・カセットホルダーのロケットオープン

 

入手時にコンデンサーは交換してあるので今回はロケットオープンを直します

なかみ
KD-A55よりいくぶんスッキリしてます

 

これがイジェクトのダンパー機構
同心円状のダンパーのインナー側がラックギアに嚙んでる構造

イジェクト時はアウターに振り子のゴムが食い込んでロックするためダンパーとして機能し、閉めるときはアウターがゴムを押し出す方向に回るのでダンパーが効かずに閉められる

しかしこの機構・・・
どう見ても持って2~3年だろ

うっかり設計ミスじゃなくて思慮の足りない設計ミスだね

ワシならアウターの軸にワンウェイベアリング入れておしまいにするけどな

 

金属片はグラグラでゴムの形状保持には寄与しそうにない
振り子のイナージャ上げて食い込みやすくする目的?
ゴムの抜け止め?

 

摩耗と硬化で全くグリップを失った摺動面

 

これを作り替えなきゃ

5ミリ厚のゴム購入

少し厚めだけど支障ない

 

大きめに切り出して穴を開ける
この時完全に切り出しちゃうと穴の拡張に難儀するので少し残して切る

 

ドリル刃を回しながら横に押し付けて長穴加工して振り子が入るところまで削ったら切断

 

バリで長穴に見えないけど上手く削れました

今回はドリル刃で削りましたがミニルーターで削った方が良さそうでした

 

仮装着
食い込みやすくするために大きめに切り出したのが成功
補助スプリング無しでもしっかりアウターを止めてくれます

ノーマルの固定である溶着を取ったので(取らざるを得ない)固定は接着剤
圧入状態だし外れる方向に力は掛からないからこれでOKっす

 

他機構に異常は無いので試聴に入ります

つづく

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