羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

JBL L46 修理編 ⑤

さて音出しです

  • キタ━(゚∀゚)━!
  • エッジ張替え後を10点とするといきなり80点まで来ました
    消極的だったL46に愛が芽生えます
  • 重視していた低音域ですが見違えるように締りJBLらしい重さと切れが両立するご機嫌な低音になりました、目論見どおりターミナルの変更が効きました、4301WXに比べるとまだ膨らみ気味ですが逆にローエンドは4301WXより僅かながら伸びています、ダンパーのヘタレなのかm0の違いによる特性差によるものかは以後に詰めていきます
  • ツィーターの音も入手時からは雲泥の差です、こーゆーのを激変ちゅうんですよ

SOULを聴くのにこれ以上の物が要るのかと思えると思えるサウンドです

しかしながらもう少し低音締めたい

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ちょいと吸音材追加してみます

低音の締りは少し増す程度でしたが中音にかけて雑味が減りストレート&クリアになりました、これはこれで良いっす

一旦落ち着いたところでかねてよりやってみたいことがありました

ランサプラスコーティングの

ホワイトニング

です

JBLのホワイトコーンはランサプラスと呼ばれるコーティングをされていることが多いのですが数十年の経年でどうしても黄変します、オリジナルのコーティングは顔料だけでなくマイカの破片の様なものが表面に析出しています、これを再塗装するには顔料系の塗装を施すしかなくオリジナルのマテリアルは顔料に埋もれてしまうのはやむを得ないところであります

これまで再塗装の実施例は見てきました、みなそこそこ上手く出来ていますがいざ自分でやるとなると躊躇してしまいます

んなこんだで今まで名機との誉れ高いLE8Tの再塗装は躊躇していたのですがL46であれば名機を損なったとの誹りは逃れるでしょう
※L46に失礼でしたスイマセン

でオクでJBL用塗料を購入、若干の躊躇の元「えいゃつ」と塗ります

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塗装前、どうしても古いエッジ除去のためにランサプラスコーティングが剥がれてしまいます

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塗料粘度高いよ、この時点でやっちまった感が脳裏をよぎります

カメラの具合で塗る前の写真はそれほど黄変していませんが塗り始めるとオリジナルの変色が判りますね

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ちょいとピンボケですが塗り終わりました、乾燥前なのでむらが目立ち質感もヌラヌラしてやっちまった感があります

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乾くとこんな感じ、寄っていますので塗りムラも判りますが少し離れれば気になりませんオリジナルランサプラスコーティングの欠損も埋まりました
これなら良いっしょ?

この状態で共栄会社のKY氏が業務連絡のため来社されましたが第一印象は「あーJBLだねぇ」と一言、これが今回のOHが上手く出来たことを表しています

ただこのL46は近い構成の4301WXとだいぶ違うことも確認できました、どちらが良いかではなくどう違うか、そして若干気になるL46の癖をどう対処するか今後の課題が見えてきました

課題が見えたのは幸せです、最初はゴミを金出して買ったと思ったのですから
今後の取り組みは少し置くこととして修理編はここで一旦締めます

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