羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

Technics SU-V7A ②

Technics SU-V7A 1982年 64,800円

ComputerDrive NEW CLASS A搭載

出力段のバイアスをマイコンで環境に応じて管理します

まーマイコンなんて無くても2~30分も放置すりゃあいいのですが次々に新製品を出さなくては戦えない時代を象徴するギミックと理解します

 

この1号機の販売時の状態は・・・
「音は出ます」

ではテストっす

左側音出ない
原因はバランスVRガリ

は良いとして音量上げると保護回路作動しリレー落ちる

背面のSPインピーダンス切り替えSWをHIにすると電源入らない

これね

中覗いてみましょ

えんがちょ

 

マイコン基板のセラミックコンデンサーが破裂しています

電解コンデンサーのリードが入る基板部分が焦げています

いずれも普通では起こりえない現象です
この個体に何の異常が襲ったのでしょうか

電解コンデンサのパターン側の写真っす
回路図が無いので予想ですがマイコンのVDDのパスコンと思います

プラス側はハンダが消失しています
マイナス側も完全に割れています

 

終段のアイドリング電流を測るとRchがLchの半分しかありません
もちろんマイコン制御なので調整個所はございません

 

次にSPインピーダンス「HI」で電源が入らない現象を追います

切り替えはパワートランスの2次巻き線のタップを切り替えています

パワートランスは正常でした

そんな事やってると切り替えSW方向から・・・

「ぶしゅー、パンッ」と音がして電源が入りました

びっくりしましたよ
あの世に逝ってしまうかと

インピーダンス切り替えSWは以後正常
酸化膜が飛んだんでしょうね

 

さてこの時点で2号機の不具合箇所は判明しており
それはドナーが必要な故障であることも判ったので1号機はドナーとなってもらいます

あちこち焦げたり破裂してるセットは使いたくないっすからね

 

別館

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