羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

ONKYO C-S5VL 修理編

ONKYO C-S5VL 2009年 60,000円

この個体は2013年製
色々調べているうちに2014年の製造もあるそうで息の長い製品であります

入荷時の症状は「電源入らず」

では御開帳っす

スイッチング電源ですね

さっそく怪しい奴が

パンクしている電解コンデンサーが見えます

ほとんど抜けてます

原因を追うもなにもコレ替えないと始まらないので適当な在庫から交換

 

しかし症状変わらず

各部電圧を当たろうとテスターを当てると電源が入る

またも修理あるある発動

しかしながらこれは良い現象であります、起動後に電源出力を確認すると各部正常に近い電圧がでているので半導体類は壊れていないと判断できました

そして症状発生時に電圧確認ができました(不意な起動が発生しないタイミング)

ブロックにもよりますが全体的に6~7割の電圧しか出ていない

 

電源回路図を見て

部品配置とパターンの概略を頭に叩き込みます

全部の電圧が低いので原因は2次側から1次側へのフィードバックの不具合が予想されますので回路を追うと

一番上のラインが5Vライン

ここの電圧をU101Aのフォトカプラで1次側にフィードバックしています

であるならばC108が抜けてるとフィードバック信号が脈流を通り越し矩形波というよりパルスノイズに近くなりコンバーターICが正常に動作しないよねと想定できるっす

黄色矢印のこれね

外して測ったらほぼゼロμF
ビンゴかな

ここまで抜けてると他のも全滅だろうと言う事で電源基板の電解コンデンサーを全部交換

 

無事起動しました

各電源出力も正常であります

結局電解コンデンサーの交換で直ったのですが注意点を

回路図でLESRとある所は低ESRの意味ですので105度の低ESR品を選びます
※なんなら全部低ESR品でよい

SMに各電源の起動時間が規定されているので2次側は容量を守りましょう
※1次側の平滑コン400V68μFは100μFでも可

直らないでエグエグ泣くかと思いましたが意外とあっさり直りました

さて聞いてみよう

 

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