羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

Dynavector DV-10P

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Dynavector DV-10P 1983年 16,000円

いきなり拾い画です
聴いたことないシリーズで思いだし引っ張り出しました
ほとんど聴いていないので改めて聴いてみます

これもダイナベクターショールーム投げ売りの時に買ったものです、シール剥がれていくらだったか忘れましたが2~3000円だったでしょう、購入時にSL-10だか7だかQL1だか忘れましたが試聴したら驚きました、高音出なくてもっこもこ、ネットで調べるとどうも仕掛けがある模様
※当時のHPもことごとく消えネットの情報も短いものだなと感じます

なんと内部で出力と並列にコンデンサーが繋がれているのです

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積セラ 0.03μF

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購入時に外してしまったので写真ありませんがマグネット部分にコンデンサ貼り付けて出力端子にパラ接続、そのコンデンサのリード線にコイル引き出し線を接続しています、出力ピンにはんだ付けされているのはコンデンサのリード線です

このDV-10PはMCながらMM並みの2.5mVの出力電圧を持ち最適負荷インピーダンスは47kΩと大きくコイル巻線の多さと出力インピーダンスの高さは容易に想像できます

ここにコンデンサーパラに入れちゃったら当然ハイ落ちになっちゃいますね、出力インピーダンスは公表されていませんが仮に500Ωとしても0.03μFパラにしたら5khzあたりから落ち始め10khzでは-3dbほど落ち以後だら下がりになります

なんでこんな仕様にしたんだろう?

そのコンデンサを外すために銘版剥いだりして構造を探ってるうちに銘版無くしたのか再使用不能になったのか覚えていませんが非常に不恰好なので最初の写真は拾ってきました、ばらして判ったのは銘版剥ぐ必要はなく出力端子のすきまからマイナスつっこんでこじったら外れます

そしてコンデンサをニッパで切り取り聴いてみると高音が出てまったく普通のバランスで鳴った事を覚えています

しかしながら銘版あったとしても不恰好ですぐに仕舞っちゃいました、でありますので聴いていないシリーズ登場です

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外観はクジラ?常用するにはちょいとかっこ悪い

で18年ぶりに聴いてみます、環境は変わっていますがプリは同一のはず

おぉ、心地よく聞ける全帯域で厚みがあり実体感を感じさせます、たまに耳障りな硬さが出ることもありますがこれは振動系のクォリティーのせいかな

性能評価したらDV-50A上回りますがポピュラーミュージック聴くならこっちが楽しいですね

でもかっこ悪いのでまた仕舞い込みましたとさ

では