羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

audio-technica AT-312EP ②

テクニカのMCの歴史は意外と浅い
VM型がそれだけ優れていた事もあると思う

1977年にAT34登場

1978年にAT32

1979年に針交換MCとしてAT30が登場と公式にはあるが公式のAT32のカタログにはすでにAT30の姿があり真相がわからん

古文書を探す

1979年ですね

 

その後81年のAT31
VM型T4PのAT132EP、AT152LPが発表され

83年にMCのAT312EP、AT322EP、AT332EPが発表されます

T4P型番法則から元機種の番号に「2」が付くのが法則に見えるのですがどうも312だけ合点がいきません

それは価格っす

web調べだと312は10,000円、元がAT31だとするとAT31の19,000円とはずいぶん開きがあります

他のT4Pは元機種と同じ水準の価格なんですよね

当事業部所蔵の古文書は1982年までなのでホントに1万円なのか調べる手立てなし
と思ったら公式のカタログで10,000円と読めました

んじゃ現物を見てみましょう

と、いつものマイクロスコープ登場なのであります
(いやマイクロスコープ楽しくてしょうがない)

 

比較対象はAT30
併売時期もありましたが下位機種と言うよりマイナーチェンジでAT31に変わったと思われます

 

磁気回路は同じに見えます

写真撮り忘れましたがカンチレバーも全く同じに見えます

針先は・・・

AT30横から

 

AT312 横から

 

AT30 前から

 

AT312前から

ちょっとAT312変ですね
上部に金属が見える
下部を見る限り完全な無垢針なんですが

研磨工程で使う金属スリーブを外しきれてない不良品なのかな
製法が変わったのかな?

 

上記の差異以外ではほぼ同じに見えます

勝手な結論
AT312はAT31のT4P版と判断しちゃいます

価格は大サービスか設定ミスなんだよ
きっと

さて今回の拡大でも摩耗は見られませんでした

それだけで安心して使えます

AT312のまき
おしまい

 

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