羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

Technics EPS-440QD ②

その音に物凄い違和感を感じ

不調なのでは

と思い始めます

音量が低いと感じましたが

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いつもの音量にするために入力を1㎷(高感度)にしてボリュームも10時に上げなくてはなりません
いくらなんでも低すぎるだろ

 

思い浮かんだのが「ダンパー硬化」であります

前より聞きかじった知識はありましたが硬化でダメになった個体には遭遇してなかった(気づいてなかった)のかこれに対する対処はしたことがありません

ググるとKURE ラバープロテクタントが効くとの書き込みがチラホラと

そう言えば以前ラバー含侵クロスエッジの軟化処理に効いたなあ

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思いついたら実行あるのみ
元々本調子ではないと思われるのでダメになっても上等っす

先駆者の書き込みでは「表、裏にちょびっと滴下し時間をおいて3回」なんて投稿を見ますがこちとら「効果があるのかないのか」がとりあえず見たいので漬け込みます

2時間程度の晩酌のあとに取り出しパークリで残渣を取り除き試聴

 

えっ?爆音?

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同じ音量にするのに入力を2.5㎷ポジションにしてボリュームは9時の位置で同じ程度の音量

高域も下がることなく(でも10kHz以上は上がりは変わらずチリチリは増えるが)陰から陽へまさに激変、ちゅーより別物?

 

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次に驚いたのは低域共振で震え始めます
アーム含め組み合わせで共振周波数が10Hz以下になったのは想像がつきますがこのとき使ったシェルはMS9、標準針圧が2グラムのカートリッジで低域共振を起こし震え始めるとは予想もしてませんでした
※ふつうはもっと重い組み合わせで発生しがち

針を盤面に落とした時の沈み込み量は変わりません
つまりスタティックコンプライアンスは変化ないがダイナミックコンプライアンスが著しく高くなったと考えるのが妥当でしょうか

コンプライアンス:最近は法令順守なんて極端な意訳がまかり通ってますが正しくは「追従性」です

さすがにこの状態は(270族を見る限り)ダイナミックコンプライアンスが高すぎると思うのですが翌日は震えも止まり高域の派手さも収まりました
薬剤による軟化はいずれ戻るので時間をかけて再処理を繰り返し落ち着くポイントを探そうと思います

ここまでヴィンテージカートリッジが変わるとなると手当たり次第試したくなりますね

次の餌食はだれ?

 

 

別館

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