羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

OTTO NRA-5500 ②

OTTOのノイズリダクションNRA-5500ですが故障報告の多いLM324が届きましたので開けます

マニュアルは海外版で落としてあります
海外品番は

「SANYO PLUS N55」であります

該当箇所は・・・

OTTO NRA-5500

ここに使ってるはずなのですが既に互換のある2902が付いてました

左右端にみえる2902は元の回路図でも2902です
パッケージから最初から付いていたと思われます

双方とも単電源4回路入りオペアンプですが設計の段階と初期ものではなぜ使い分けていたのかなぁ

いずれにせよ購入したLM324は無駄になりました

470円返せぇ~

 

ほかにも不可解なオペアンプの使い分けが見られます

OTTO NRA-5500

メーターアンプにはRC4558P

 

OTTO NRA-5500

スーパーDの入力バッファと思わしき所はNJM4558DD

 

OTTO NRA-5500

OSCと思わしき所はRC4558P

出力バッファと思わしき所はNJM4558DD
※回路図が読みにくいので憶測で書いてます

信号経路にローノイズ選別のNJM4558DDを起用し他はRC4558Pを使ったと思うのですが設計が1978年としても当時の価格で

RC4558PとNJM4558DDってどのくらい差があるのかな?

 

他にUA747CNが見えます
※両電源2回路入りオペアンプ

 

 

OTTO NRA-5500

LM301AP
両電源1回路入りオペアンプ

 

まぁ当時のオペアンプでカセットのDレンジ110㏈、オープンで120㏈達成しなきゃいけなかったのだから色々な苦労があったんでしょうね

 

主役のコンプレッサー/エキスパンダーです

OTTO NRA-5500

NE570N

ちょっと調べたらさすがにDIPは無いもののフラットパッケージなら現行で流通してるのね、通信用途ですって

たしかに各種通信でS/N稼ぐのに便利です


結論

専用ICは一つも使ってません
さらには全てのICが現在でも手に入ります
あ、ロームのメーターICは無理かな

よって根性があれば直せる機械です

すばらしい

汎用ICばかりだからえらい回路規模になってますけどね

 

つづく

 

 

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