ご機嫌でTechnics EPC-205CMK4を聴いてます
どのカートリッジにも言えますが「万能」「完璧」はない
MMにありがちなダイナミックレンジが不足気味には感じます
MCに近い振動系支持方を採用しているとは言えスリーブの存在が、例えばダンパー支持とかテンションワイヤーの支点位置に差異を生じさせてるのかななんて思ってます
そのダンパー支持構造がMCに極めて近い奴にAudio-TechnicaのVM型があります
V型配置のマグネットが独特ですが振動系支持構造はMCと同等
technicaにも色々なサウンドはありますがAT-100系以降は立ち上がりの優れたダイナミックレンジが大きい傾向の製品が多いと思います
もう一つこの構造、いや、マグネット形状からもっとMCに近い奴が居ましたね
DENON DL-107 1969年 13,800円
1978年 15,000円
DL-103の弟弟子の様な使い方も考慮され局用プレーヤーのDL103専用アーム「DA-302」にはDL-107用のシェルが用意され無調整で107に交換できるようになっていました
もちろんNHKではDL-103を使っていましたがFM東京ではDL-107を使っていたとのインタビューを数回見たことがあります
※まぁ時代によって諸説あるのかも知れませんが
当時のFMの音ってNHKは落ち着いた節度のある音でFM東京はクリアで元気な音と覚えています
そんな思いからFM東京はDL-107説を信じてます
そしてDL‐107の構造でありますが
もうまんまMCと同一構造
マグネットとコイルの配置変えただけ
針交換をねじ留めとしスリーブを排除しています
よく「ねじ留めで剛性が」なんて評を見ることがありましたが本質はスリーブを廃しMCと同一の構造にしたかったんじゃないかなと思ってます
つづく
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