聴いてみる
その前にテクニカのローエンドモデルってAT10を思い出しません?
大概のマニアは(ジジイのマニア)聴いたことありますよね
テクニカブランドじゃなくてもOEMで多量に出回ったアレっす
あのイメージって如何にもテクニカらしいMMの弱点を克服したMMらしからぬサウンド
でもローエンド機種ゆえに分解能がイマイチで解れないと言うか価格なりの粗さがありました
レンジも高低ともに伸びきらないし、でも付属MM類よりは大きなダイナミックレンジを持ち合わせた佳作と思います
さて、同じローエンドのAT102Pですが同様のサウンドを予想してました
いやぁ大変に驚きました
全然ちゃうやん
基本的な音色はハイ上がり
でも特定の帯域から上がるんじゃなくて低音から高音に向かいリニアに上がる印象
だからスカキン感は無く超クリアな印象
接合の丸針ゆえに歪や混濁感を予想したもののネガは最小限に抑えられてる
VM故にセパレーションは文句なし
従って音場感も良い
特筆すべきは楽器間の分離がよくクリア
合うのは圧倒的に昭和歌謡
昭和歌謡をリアルに聴かせる意味では当事業部随一のカートリッジかもしれない
もっともT4Pの交換針扱いだからまともなプレーヤーに装着される機会なんかほとんどなかっただろうね
識者の耳に留まれば名機になってたかも知れませんよ
でも83年じゃ音が良くても6,000円のカートリッジなんか絶対評価されませんでしたけどね
やはり安価でも3桁の血筋を持ってるんだねのまき
おしまい
別館
limited-junkroom-mobility.hateblo.jp当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。