羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

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audio-technica AT102P ②

聴いてみる

その前にテクニカのローエンドモデルってAT10を思い出しません?

大概のマニアは(ジジイのマニア)聴いたことありますよね
テクニカブランドじゃなくてもOEMで多量に出回ったアレっす

あのイメージって如何にもテクニカらしいMMの弱点を克服したMMらしからぬサウンド

でもローエンド機種ゆえに分解能がイマイチで解れないと言うか価格なりの粗さがありました

レンジも高低ともに伸びきらないし、でも付属MM類よりは大きなダイナミックレンジを持ち合わせた佳作と思います

さて、同じローエンドのAT102Pですが同様のサウンドを予想してました

いやぁ大変に驚きました

全然ちゃうやん

基本的な音色はハイ上がり
でも特定の帯域から上がるんじゃなくて低音から高音に向かいリニアに上がる印象

だからスカキン感は無く超クリアな印象

接合の丸針ゆえに歪や混濁感を予想したもののネガは最小限に抑えられてる

VM故にセパレーションは文句なし
従って音場感も良い

特筆すべきは楽器間の分離がよくクリア

合うのは圧倒的に昭和歌謡

昭和歌謡をリアルに聴かせる意味では当事業部随一のカートリッジかもしれない

 

もっともT4Pの交換針扱いだからまともなプレーヤーに装着される機会なんかほとんどなかっただろうね

識者の耳に留まれば名機になってたかも知れませんよ
でも83年じゃ音が良くても6,000円のカートリッジなんか絶対評価されませんでしたけどね

やはり安価でも3桁の血筋を持ってるんだねのまき
おしまい

 

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