羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

NEC A-11 ①

NEC A-11 1983年 149,000円

もう語りつくされワシごときが語ることの無いほどの名機、初代A-10の利益回収モデルと思ってます

さてこの老体にはクソ重い(24㌔)アンプを引きずり出したのは単なる
ネタ不足
なのでありますw

いやもちろん組み換え程度なら然程の作業ではないのですが開けて弄るとなると20㌔以上の機器は引いてしまうのであります

 

初代A-10から凝ったMCヘッドアンプを削除しトランスをチョット大きくして価格150%であるので多少の利益は出たのではないでしょうか

それでも短命だったのは生産性の悪さも一因と思います

 

reserveⅡ電源回りですがファイナル回りも同様に太い線材で配線されています
電源部~ファイナル~SP出力はプリントパターンでの大電流の引き回しを極力排除しています、一部基板を使用していますがあくまで部品固定のために使うのが目的です、異常と言うべきか狂ったような作りこみです

この狂った作り込みも生産工程でのコストとなります
高価な部品を多用しているから、だけではなく設計者のこだわりを具現化するためのコストも相当掛かっていると思われます

よく企画通ったなとか生産技術をよく説得したよなと思います

まぁその後経営陣から強いご指導が入りA-10共々数百台(1説によれば200台程度?)で生産終了となったのは有名な話ですね

当時欲しくても買えなかった人もいらっしゃるのではないでしょうか

 

フラットアンプとフォノEQアンプにそれぞれシャントレギュレータを配します
あたまおかしいw

 

もちろんパワーアンプ電圧増幅段もシャントレギュレータ採用

馬鹿々々しい無駄とも思える構成ですが1次電源が定電流化され音声信号が流れないのは大きなメリットであります

 

これらの構成で24キロ、80年代中期に重量競争が始まり鉄板やら人造石で重くしたアンプとは志が違うのであります

ワシ的には音質は置いといてモノ作りのロマンでは初代A-10こそ至高、時点がA-11
開発者もA-10でやり尽くしたからA-10ⅡはA-7のガチガチの強化版と仰ってましたね

つづく

 

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