羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

KENWOOD DP-SG7 ④

こうなるとリセットICの挙動をつかみたい

しかしリセットICにテスター繋ぐと症状出ずに動きやがる

修理あるあるですね

しからば未着手の主電源見てみるっす

これは交換後の写真っす
ジャンパーはミスでICP-N25飛ばしちゃった

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在庫で持ってるはずなんだけど出てこない
あとでチップフューズでも付けとくか

ここでメイン電源の電圧監視すると10Vのはずが落ちるときは8.6V位まで落ちる
C1、3300μFが抜けちゃってるんだろう

デジタルテスターのサンプリング内でそれだけ落ちるんだから瞬間的にはもっと落ちてるだろうね

すると特殊なローカルREG(7VREG→5VREG)と相まって5Vが低下 → リセットIC作動となるんだろな

上記写真の様に手持ちの4700μFに増量したところ完全に動作するようになります
もちろん新品の3300μFでも問題ないとおもう

しかしながらレギュレーションが異常に悪く

スタンバイ

 

再生

他にも動作によってガンガン電圧変動します
C1増量後の話っすよ

このパワートランス単三電池位の実力しかないっす

そこへもって抜けた主電源のケミコン

もう色んな「足らなさ」が重なって電源が落ちるんだな

 

ここで先人たちの取り組みであるC6とC9の増量に合点がいきました

増量により10V電源が低下しても5Vのドロップを抑えてリセットICの不要な作動を止める事になります

しかしながら今後修理を行う方は主電源のC1、3300μFの交換も必要と思います

これら踏まえてC1を4700μFに、C6を470μF、C9を220μFに増量すると安定しそうな気がします

さて鳴らしてみよう

 

別館

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