今日は水銀整流管「83」のお話
水銀蒸気中の放電を利用した整流管であります
特徴は何といっても放電の光がキレイ
内部抵抗もとても低いんです
弱点はノイズ
と言われてますが出力にフィルムコン繋いで次にチョークコイル、2次側のケミコンが入るので気にする程ではないと思っとります
また儀式が面倒なのです
長時間寝かした管はフィラメントを低圧で加熱しフィラメントに塗布された酸化物質に含侵した水銀をゆっくり蒸発させなければなりません
次に毎回水銀を管下部に移動するまで電圧を掛けられません
電源投入直後は蒸発した水銀が管内部にスパッタリングされてるのでそこに電圧掛けると大放電するんですよ
そんなめんどくさい奴使う理由は一つ
この放電光の妖しさっす
2A3シングルのゆるい負荷じゃ弱い発光です
部屋の明かりを落として3秒露光
電流喰わすとこの位に見えるんですけどね
上から見るとフィラメントの赤が目立ち、また支持マイカが邪魔ですが下部は青緑の光が広がるっす
2A3の蛍光と83の放電光
たまらんです
毎回必要な水銀落としはタイマー使ってます
電源投入し10秒くらい
蒸発した水銀が冷えてる部分に結露します
ヒーターの熱で上部が温まると温まらない下部に水銀が移動します
もうすぐ上部の水銀は全部下部に集まるのでここら辺でB電源が入るようにタイマーセット
ホントは5分くらいのプリヒートが必要ですが経験上90秒くらいで行けます、逝くかもしれないけどwww
さいごにもういっちょ同じ写真
つづく
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