羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

アームの調整など

基本的な調整のお話であります

ここのところカートリッジへのラバープロテクタント散布の激変でとっかえひっかえしたりPC-200の譲渡でスペック調べたりして気付くことが多いです

まずはアーム高さ

基本はカートリッジ上面が盤に対し水平になるようにセットします

しかしラバープロテクタント吹きまくってた時はまず効果が見たく針圧だけ適当に合わせ聞いてました
※数あるアームの中で一番高さ調整が楽なEPA-250つかってるのにね

するとM44Gがとても良い音で鳴りご満悦でしたがアームが相当な「ケツ上がり」状態でしたので水平を出すと

あれ?さっきより悪い気がする

しかしながら飲酒状態なので「気のせいっしょ」と深く考えずに聞いてました

でもやっぱ違うよなとしらふの状態で検証してみます

 

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おもいっきり「ケツ上げ」てスタート
内周で大編成コーラスの部分を再生し混濁具合を確認しながら高さを変えます

 

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するとこの辺で混濁が一番少なく感じます

 

カートリッジで見るとこの位

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これで最初に効いた印象の良さがあります

けっこうな「ケツ上げ」でしょ?
昭和の神奈川の走り屋みたいっすね

 

これたぶん

当事業部のM44Gに限った話

で別の個体では違う結果になると思います
ただ普通付ける時は大体水平出してから詰めていくと思うのですが「異常に古い個体」や「ばらつきの大きそうな製品」は大きく動かしてみると意外なスポットが出現するかもしれません

 

次は針圧、PC-200のお話
素性の知れない針使うときは
70年代のMM:1.5グラムから
80年代のMM:1.25グラムから
始めます
※MCは大概単売だからスペックは判る

1.5グラムから試聴を始めました
大変良い音が流れますが

適正針圧はどの位なんだろ

と思い検索すると最初に2グラムという数値が目に入ります

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であるならば、と2グラムにセットするとどうも重苦しく抜けが悪い音になっちまった

もちろん個人のWebページの情報に文句付ける気などさらさらないですよ

もう少し検索すると

1.3~1.8グラム
1.5±0.3グラム

と2種類の数値が出てきました

なんだ、1.5グラムで良かったんだ

勘と耳は狂ってなかったようで安心

 

次が針先

PC-200は丸針
PC-400は楕円

オリジナル、互換針含め数種類持っていて過去の印象として200の針はオリジナルよりナガオカの方が情報量の多いはっきりした音だね

と思っていました、しかし古い針なのでコンディションの差と思っていたのですがPC-200譲渡の再に確認と思い市場(オクw)流通在庫を調べてたら判明したのが

ナガオカ「71‐200」は楕円であるという事

どちらかと言えばPN-400に近いのですが良い事なので問題はないしPC-400のユーザーに売っても問題ないよね

これも聴感と意外な事実が合致して一安心

長年取り組んでもアナログ道は深いのであります

 

おしまい

 

 

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