羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

Technics EPC-270C研究 ④

さて、お次はSWINGの290

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EPC-290で検索してもEPS-290で検索してもほとんど情報が出てきません
唯一得られた情報によると当時のシスコンに適合するらしい

当時のシスコン言うても安いシスコンですら270だった訳で相当安い奴か特殊モデル用だろね

EPS-290SD

拡大ドン

ほぼ新品だけにキレイなもんです
ごくありふれた接合丸針っすね

 

で聞いてみた

EPS-290SD

針圧も判らんから2.25グラム位でセット

あれ?

いいよコレ

純正270SDよりスッキリ細めで繊細な感じ

SWINGもこのクラスだと音質なんか考慮するわけもなし出来合いのパーツで互換針作っただけだろうね

結果的に「たまたま」良かったんだろうな

予想を良い意味で超えてくれると嬉しくなりますね

 

さてここまでが
「テンションワイヤーなしシリーズ」

 

ここからテンションワイヤー採用の針になります

EPS-53STED

NAGAOKA 28-53STED
EPS-53STEDの互換針なんですが

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もうちょい拡大

で次が拾ったオリジナル針の画像

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ほぼ同一ですね

黒い部分はチタン材との事ですがこの表面も同じチタン材使用の205CⅡと酷似してます、また当時NAGAOKAは207Cの純正針をNAGAOKAケースに入れて売ってました

どちらが供給してたかは知りませんがこの53STEDは純正と同一と思います

 

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拡大ドン

いやぁ見事な美しさの角柱ダイヤブロック針、楕円加工ですね

 

もう一度兄弟機種の52STDDを見ます

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こちらは無垢の丸針

チップサイズは同等でしょうからいかに53STEDのカンチレバーが細いか分かりますね

 

聞いてみます

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じつは以前にも270ボディに装着し試聴済みなのですが高域に相当のピークがあるらしくどんな金物楽器も「カッチーン」「カッツーン」と同じ音になっちゃって

たいへん困った子

扱いでした

こんかいは本来のボディー「EPC-260C」の兄弟機である280Cで行います

いや、ダメだ・・・(;´Д`)

もともと280自体が高域が下がり籠り気味なのですが高音全体は籠ったまま8㎑~10㎑あたりにピークがあるのか

人の声に「シリシリ」「チリチリ」した音がつきまとい

聞いていられません

角柱ブロック楕円針、チタンカンチレバー、アルミパイプとの2重構造、テンションワイヤー採用

スペック上はお見事なのですが

上記290SDの方が全然マシです

 

いやぁアナログは沼であります

 

まだつづく

 

 

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