羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

エヌエス XJ1 ④

今日は上面内部っす

 

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後ろ左右のトランスが「売り」のパーマロイ出力トランスです

透磁率などの特性は良好ですが磁束密度が高く取れないので電力を扱う出力トランスには不向きでまして直流磁化が伴うシングルアンプではさらに不利になります

本機も見た目のコアボリュームはすんごいのですが電気的実力はタンゴ比でU808の足元にも及びません

それでもオーディオ界ではパーマロイは澄んだ音がする

なんつー話が出ると電気的には最適ではないことも採用されるわけです

中央に見える四角い物体はチョークコイル、これもパーマロイっぽいですね

 

銀色のブロックコンはマルコンのフィルムで18μF、内部でマロリーの電解20μFとパラ接続され38μFで整流管の出力を受けます

チョークを通った後に右端のセラファインに入りB電源を形成しとります

 

左端のケミコンは本来300Bのフィラメント電源用だったのですが撤去(代わりに電源基板強化)しB電源の強化に充ててます

いまならこんな事しません、若かりし頃はなんでも強化とかしてました

 

エヌエス XJ1

真ん中に見えたブロックが300Bフィラメント直流点火用電源っす

 

エヌエス XJ1

外部コンデンサーを撤去してたので基板上に元々220μFが付くところを9400μFに強化し対応してました

ここも20年以上リップル食ってる場所なので交換しますが手持ちには3300μFしかないので

 

エヌエス XJ1

エヌエス XJ1

ボケた

地上1階、地下2階にして9900μFにしました、300Bのフィラメントは1.2A程度なので約10000μFでほとんどのリップルは処理できるでしょう

317(電源IC)に大きなリップルを処理させてはいけません

 

エヌエス XJ1

これでフィラメント電源ブロックは処理終了っす

 

つづく

 

 

別館

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