羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

PIONEER CS-X3 ④ その後

以前メンテナンスを頼まれたと投稿したCS-X3ですが私が気に入った様子を見てオーナー様から寄贈して頂きました

箸にも棒にも掛からなければブックエンドになる運命だったらしいですw

 

寄贈をうれしく思いありがたく頂戴いたしましたが常時スピーカーが入れ替わる当事業部でありますのでメンテナンスして1軍に上がれないスピーカーは倉庫(屋根裏)行きになるのですがCS-X3は倉庫行き後も「まだ実力を見ていないのでは?」との思いを持っていました

体調から大きい機材は扱えないので治療中の取り組みには好適なテーマっす

あ、話それますがこの手の重量級10センチ2WAYスピーカーは「鈍器系スピーカー」と呼ぶらしいですね、特定のブロガーが呼んでいるのかと思っていましたが複数の方が「鈍器系」と呼ばれていますので私も習うことにしますw

 

PIONEER CS-X3

まずはこんな感じでセッティングしました
ピュア道から外れる常識外のセッティングは承知の上っす

DS-505のミッドバスがでかく見えますなw

まずは鳴らします、当然フラットでは低音は出ませんのでトーンで上げます、使用したプリアンプのP-308はターンオーバーを450Hzと200Hz切り替えできます小型なので450Hzから試しますが「ポンポン」鳴っていまいちでしたので200Hzにすると良い感じです、ブースト量はMAXの10dbです、これでも低音の量感はいまいちですが

修理直後の印象と変わらない美音ですが綺麗に鳴るだけで音場感や定位など小型(安価?)スピーカーの域を出ません

この状態で3日ほどデッキの修理をしながら鳴らしこむと急に音が変化しました、いままでスピーカーにへばりついていた音が急にスピーカーから離れサウンドステージっぽいものを表現しはじめました

音色も美音のままどんどんクリアになり情報量が増えていきます

これHI-FIの域に入ったな
ゼネラルからHI-FIに入った程度で万能じゃないっすよ

古のSPです、エージングなんかとうに終わっているはずですが驚きの変化量、休眠から目覚めたのかな

とご満悦でしたがお片付けしようと安全な位置に格納するとまた化けました

PIONEER CS-X3

右っ

PIONEER CS-X3

左っ

オーディオ雑誌などではご法度の置き方ですがこれで低音が出ました、所謂バッフル効果が発揮されたと思われます

もちろんFUSION系のベードラの「ぼふっ」と鳴る域やエレベの「ぶるるるん」と鳴るところは出るわけもありませんがベードラの「ドッドッ」と鳴るところまでは出ます

音場感、定位も劣化していません

試しにバッハかけるとオルガンの低域こそ出し切りませんがホールトーンってやつが広がりふいんき(なぜかry)バツグンであります

1軍昇格!

※隙間に置いておけるのが理由の多くを占めますがw

なお今回の結果は80年代ONKYOパワーアンプの色付けの影響が多分にあると思われます、真似をされ現代のアキュレートなアンプで鳴らして「スカキン」サウンドになっても当方は関知しませんのであしからずw

 

おしまい