2号機を修理します
症状は「固着による動作不良」「カセットホルダーのダンパー効かず」
この世代のSONYメカ定番故障ですね
結線はすべてコネクターなのであっさりメカASSY外れます
ソレノイドの巻線そのまま中継基板に繋がっているので気を使います
また写真撮り忘れています、上の写真で歯ブラシ当たっている部分にソレノイドとヘッドブロックを連結するレバーがあるのですがそのシャフトに塗ってあるグリスが固まりヘッドの上下動作ができなくなります、パークリできれいにしグリスアップします
以前にも白状しましたがサプライピンチローラー外すのだいっきらいなのであの手この手駆使して古いグリスを流し新たに塗り直します
ダンパーメンテ、ここが苦労しました、6ミリのOリング交換してグリスの塗りなおしです、写真で塗ったのは田宮のアンチウェアグリス、これでは塗りすぎて重い、重いので一般メカ用の黄色いグリスを塗ると粘度が低いのにガタついて滑らかに出てこない、最終的にはアンチウェアグリスの薄塗りで良い感じになりましたがOリングが合わないのかイジェクトボタン押した瞬間の動きが悪く出てこない・・・こんどラジコン屋さんに寄って柔らかく精度の良いOリング探さなくては・・・
ここで仮組みし調整を行いますが・・・
まずアジマスを確認、調整不要
再生レベルもメーターも調整不要でした
次に録音系確認すると録音レベルとトリマコン、バイアストラップ位しか調整箇所がありません、一般デッキに比べ極端に少ない、HI-FI Engineでマニュアルを落とし確認するとバイアス調整は
TYPE Ⅱテープで315Hzと10kHzのレベルが揃うようにCP301を調整する
???
CP301ってOSCのアウトと録音ヘッドつないでるトリマコンだよ?2次側でやんの?他のポジションのテープは?設定値で決め打ち?
他に再生EQの調整もありません
よほど内製のLAヘッドに自信があるのでしょうか
それとも本当に超優秀でバラつきが無いのでしょうか
いずれにせよ出来ないもんは出来ないので手じまいとします
余談ですが全機種確認してませんがCANONヘッドのESG以降はTYPEⅡで全体合わせてTYPE ⅠとⅣはポジションごとに個別調整が付いてます
ですが再生EQ調整は無し・・・独特の作りですね
つづく