羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

Shure M75 ②

カートリッジなどを整理していたらM75のJICO針が出てきました

Shuer M75 JICO

いつ買ったんでしょうか?我ながら痴呆っぷりには呆れます、たぶんMe75ED TYPEⅡに刺して思った結果が出ないんでしまっちゃったんでしょうね

追試してみましょう

まず振動系の比較しましょう
前回の確認でencoreシリーズや現在出回っているM75B純正(MEXICO)は明らかにカンチレバーが太く高音域の再現性において過去のイメージとは異なるので(この記憶に頼る部分は判断が難しいですね)除外します

 

M91

参考としてM91純正針(チップ落ち)

 

SWING N-75/Ⅱ

SWINGのM75BⅡの互換針0.5ミルの接合丸針ですねオリジナルは0.6ミルです、針圧は1.5~3グラムと広範囲で逆に悩みますが今回の試聴では2.2グラムあたりで聞きました

 

JICO M75EDⅡ

JICOのN75EDⅡです0.3×0.7ミルの楕円接合針です、オリジナルは0.2×0.7ミルです、針圧範囲は0.75~1.5グラムとこれも幅広い、今回は1.25グラムで試聴しました

 

M91+N75B

まず前回結果の良かったM91ボディーにSWING N75BⅡ針です、前回同様に分厚い低音にそこそこの解像度の中高域が乗り良い音です

さてここでJICO針の登場ですが
写真撮り忘れました

その印象ですがSWINGと基本的な印象は変わらず良い音です、対SWING比で中音域が艶っぽく高域が若干ですが綺麗に伸びて聞こえます

針先形状も違えば針圧も違うので同じ土俵で比べられないのですがどちらも良いです
これなら「昔聞いたSHUREの音とほぼ一緒だよ」と自信を持って言えます

さてボディーの方ですが前回M91使って良い結果でしたがM75EMⅡがイマイチだったのが気がかりでした、Me75EDⅡは駄目でもM75EMⅡはM75EDⅡと似た世代でしょ?

人間の聴覚なんてあてにならないもんだし私の聴覚なんかもっといい加減なものだからもう一度聞いてみます

M75EMⅡ

撮影用に不恰好な針カバーは外しました

M91ボディーと電気的スペックは変わらないはずですが少し音が小さくなりました、でも音はいいです、中音域の濁れがさらに取れほんとうに良い音になりました

試しにSWING針にすると僅かですがDレンジの不足するような詰まった感じになります

M91ボディーではそんな差は無かったのになぁ、私の足らん聴力を差し引いて考えるとそれぞれのバラつきの組み合わせで良し悪しが出るんだろうなと感じます

今回の収穫はJICO針で良い音が出る事が確認できました、現在においてM75EDⅡを楽しもうとするならencore(Me75)以外のボディー数種といくつかの交換針を用意できれば楽しめるのではないでしょうか

おわり

 

追記 純正針のM75ED TYPE2を入手しました