羽田電器産業 ステレオ事業部

古いステレオを収集し修理で四苦八苦する様を晒すブログです

SONY TC-K555ESL ⑧ 最終回

ESL最終回です

前回までサプライ側ピンチローラーに疑問を持っていたのですが私の勘違いでした、シャフトにマイナス溝も無ければ奥側にも調整の余地はありました初分解のメカなので混乱していたようです

さて私が異常にテープパスの調整を嫌うのはミラーカセットも治具も持っていないからです、それでもAKAIならハーフをカットしたテープで上から点検できるのですが555ESLはあまり見えません

どこかのHPで苦肉の策で紹介されていましたがなんとか動いているメカなら10Khz自己録音しておいて組み立て後にアジマスのリサージュをピンチローラー(テープガイド)で合わせればほぼ合うとの技も紹介されていましたが今回は全バラしないと動かないのでその手も使えません

まあミラーテープで目視調整も絶対的なパスが保証されるわけではなくあくまでも治具調整が本来行うべき調整ですが入手できない以上誤魔化しながらとなるのは歯がゆいですが致し方ありません

今回の調整は再生ヘッドのアジマスが狂っていないことを前提に他のデッキやミュージックテープを使いながら比較を繰り返し相対的に調整します

以前に書きましたが雑用(テスト用)テープ使い耳アジマスでざっくり合わせます、その後ハーフ切り取り加工したテープで蛇行、撚れがない事を確認します、再生ヘッドが大幅に狂っていない限り大体合っているでしょう

次にテストテープでリサージュ確認しながらサプライ側ピンチローラー(ガイド)を調整していきます

f:id:limited_JunkRoom:20190616143752j:plain

まずTEACのテストテープ(写真左)の12.5Khzで調整します

f:id:limited_JunkRoom:20190616143845j:plain

まずまず、と言うかドンぴしゃに近いところまで追い込めました

 

次に松下のテストテープで12.5Khzの確認です

f:id:limited_JunkRoom:20190616144052j:plain

ほぼ変わらない特性が確認できました、12.5Khzでこれだけ揃うと6.3Khzのアジマス調整テープだと一直線で微動だにしません

 

ここで仮録音したテープをAKAIデッキで再生しますが正常です

 

次にミュージックテープで確認します、ミュージックテープと言っても玉石混合ですが最近新品で入手し開梱したもので中古より精度は信頼できます

f:id:limited_JunkRoom:20190616144614j:plain

メタルミュージックカセットです

f:id:limited_JunkRoom:20190616144756j:plain

当てにならない耳ですが高音がすっきり伸びアジマスずれは感じられません、オク
※奥と書きたくてもPCでも携帯でも何故かオクと変換されます
奥の2本はGRPのミュージックテープです、どのメディアでもGRPレーベルは良い録音なのでミュージックテープも(そこいらの演歌テープよりは)信頼できます

f:id:limited_JunkRoom:20190616150056j:plain

斉藤由紀もばっちりです

市販録音済みテープ、テストテープ、他デッキとの互換性も大変良好です、治具が無い以上これ以上詰められないのでメカ調整は一旦手打ちとし電気特性の確認を行います

写真撮り忘れましたが再生レベル、録音レベル、バイアス等全然ずれていません
※正確には録音系は多少の誤差がありますが使ったテープの特性差でありいずれも左右揃っていることから正常値と判断しました

 

さてここで完成としその高性能を楽しんでみましょう

お楽しみなら録音ですよね、貴重なテープは使えませんがダイソー祭りで買ったあのテープなら潤沢にあります

f:id:limited_JunkRoom:20190616150426j:plain

うりゃ、PS METAL開けます、40分で使い道が少ないしメタルだからと言って全部死蔵させたら面白くありません

f:id:limited_JunkRoom:20190616150606j:plain

おおクリアハーフじゃない方でしたか

 

さてカセットに何を録音しましょうか、CD録音するのはつまらないですよね、やっぱレコードだよなぁ

f:id:limited_JunkRoom:20190616151223j:plain

第一家電、マニアを追い越せ大作戦
アリス、です
元の録音もそこまでは良くありませんのでカートリッジは時代に合わせて

f:id:limited_JunkRoom:20190616151444j:plain

AT33E LC-OFCを起用します33シリーズは4種ほど所有していますがカセットで鈍る分を派手目の音で補正する意味で起用します

もちろんドルビーNRは「OFF」メタルテープなのでHX PROも「OFF」素のまま勝負っす

いやレベルどこまで入れられるの?+8でも大丈夫、それ以上上げると僅かに詰まるかな、それもヘッドフォンなら判るけどスピーカーでは判別しづらいですよ

それにSONYのメーターの0は0VUより4db高いから0VU基準なら+12まで振ってる事になります屋根裏で休眠(死蔵)してるTEAC C-2とかTechnics RS-M88などの旧世代機ではメーター振り切っちゃいますね

 

もう一本開けるよ
こんどは派手目な12inシングルを録音するよ
カートリッジは発売50周年を迎えるMMのDENON DL-107を起用、開発は古くとも我が家で5本のうちに入る切れ味なのだ

f:id:limited_JunkRoom:20190616152809j:plain

ターンテーブルシートも交換、音そのものではなく12inを45回転で回した時の「反り」の影響を避けるため砲金のテーパードシートを使います、すり鉢状にテーパーが付いているのでスタビライザー載せると反りが矯正されます、音は良い意味で強直に変化します

f:id:limited_JunkRoom:20190616153159j:plain

最初にデモとしてド派手なカシオペア入れて後は80年代に流行った奴です、40分テープだからこれしか入んなかった

あいかわらずハイレベルで録音しますよ、PS METALって廉価版なのに優秀なのね、SMMとか使ったらもっと凄いんでしょうね

今度は録音したテープをAKAI・・・A&D GX-Z5000で聞いてみます

f:id:limited_JunkRoom:20190616153731j:plain

あれ?555の依頼主が見てるので言いにくいけど再生音はZ5000の方が素直、555は高音に癖がありますね、とはいっても良し悪しじゃなくて好みの世界の話です
でもこのハイレベル録音はZ5000では絶対無理、Z9000でもいけるかどうか

でもハイレベルな聞き比べ楽しかったです、そろそろ自分の555ESⅡも直したくなってきました

あ、Oさん、今回のテープは納品時に差し上げますね

 

では