羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

SONY TC-K555SEL ①

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SONY TC-K555ESL 1990年 99,800円

こんばんわ、録音機事業部に出向中のLimitedです

伝説の名器TC-K777ESⅡの跡を引き継ぐSONYフラッグシップカセットデッキです
今回は蓄電池事業部のO部長より修理の委託です

症状は「モーター音はするが動かない」との事です、あーESG以降のモードベルトの不具合ねと修理を引き受けました

しかし重い13.6㎏もあるよ

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電源部異常、デッキにこんな電源要らないから、こんなところにコストつぎ込むならオートキャリブレーションでも搭載した方が万人が良い音楽しめるのに・・・
※個人の感想です
ま、当時は特定評論家の影響が強くそれを曲解した取り巻きや雑誌ライターなどが「重いからよい」「電源がでかいから良い」と理論無視の単純な思考が蔓延してましたからねぇ(当時の私も論外ではありませんでしたが)
しまいにゃ重量競争で屁理屈つけて重りまでつけた製品まで出始めた時はなかばあきれていました

あいや~個人的な文句が出ましたがSONYデッキは作りがいいですね全体のコンストラクションも素晴らしいしブロック内の信号の流れも一目で追えます

さてチャッチャと取り掛かります

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写真はクリーニング後ですが見事にモードベルト無いっすね、残りかすはモータープーリーの首元に絡み付いてました、メカ全バラはとても嫌なので各種ピンセットを駆使しまくり除去します

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AIWATEACのようにタール状にならないだけマシかも知れません鼻〇そ状態でした

四苦八苦して全バラせずにモードベルトを交換しました、かなりイラつく作業なので写真はありません、もしこれからトライする方がいらっしゃるのであれば「先曲がりピンセット」2本用意してください、だいぶ楽に掛けられます

次にお漏らしで有名なキャプスタン用DDモーターのコンデンサ交換です

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うむ、漏れています、こうなるとハンダが変質し溶けません、ニッパでチップ電解を破壊しながらランド清掃します

溶けない半田は「ハンダ盛る⇒吸い取る」を3回くらい繰り返しようやく綺麗になりました

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デッキ修理の先人の報告からこの状態で電解液による腐食断線が無いか確認します、一部変色はありますが見える(手が入る)範囲で断線はなさそうです

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先駆者のHP見習い小型品を装着・・・

フライホイールコンデンサが当たり基板付きません・・・ 

調べると・・・555だけフライホイール大きいのね
位置をああだこうだと動かしますがどうやっても擦る
諦めて秋葉原購買部の千石電商までGo

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これでOKです

つづく