羽田電器産業 ステレオ事業部

主に80年代のオーディオを楽しんでいます

A&D GX-Z5000 ②

数年前に入手したときはAKAI・・・ついA&Dとは言わずAKAIになってしまう、もうAKAIでいいや、特有のOPEN/CLOSE不具合でした

AKAI A&DカセットデッキAKAIメカ)持病

・OPEN/CLOSE不具合
・上記に伴う異音
・ローディングモーター故障
・アイドラーゴム劣化による動作不具合
・ピンチローラー、ヘッドブロックの固着
・固着メカから無理にテープを取り出そうとしての破損

破損してたら復旧は大変です、私に下さい

ローディング関係のメンテです

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Z5000はシングルキャプスタンDDのためキャプスタンベルトはありません、ローディング用のベルト1本のみです、サイズは

42φ 1.6mm角ベルトです

近似サイズで代用せずぴったりサイズを購入しましょう、後々トラブルの可能性があり安定性を確保します

ベルトは「CDパーツマン」で購入できます

念のためデュアルキャプスタン機のキャプスタンベルトサイズも書いておきます

73φ 5mm幅

 

ベルト交換してもカセットが最後まで納まらない事がよくあります

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たまにカセット押さえバネや検出SWまわりいじったり
※ここは完全に無関係

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ここのカセット押さえのプラバネいじったりする記事を見かけますが
※ここもほとんど異常なし

真因はこれらじゃありません

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ここの板バネが原因です

MODEカムからアームが伸びてカセコンを開閉させる部分です
CLOSE時は下側のバネが作用します、すでに開き気味ですね

一度開いちゃってるバネなので逆方向に曲げてもすぐ開いてしまいます、隙間になにか物を挟めば直りますがバネの可動域が少なくなり経年のメカに負担を与えかねません

そこで

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タイラップでバネの可動域を規制します、さらにバネを開く方向への力に対し逆側のバネで補助することを狙いました、もうちょっとかっこいい金具とかあれば良いのですがこの処置でも10年以上問題ありません

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おつぎはリール駆動アイドラーの研磨です、写真では♯1000番、できるだけ均一に研磨します、研磨が甘い部分があるとスリップし音が揺れます

ヘッド周りの固着は無かったのでばらさない範囲で古いグリスを除去し塗りなおして完成です

ここまでは数年前の出来事でした